こんにちは。
ふくしま接骨院です。
「腰が痛いのに足の裏を押されました。」
患者さんからよく言われます。
確かに不思議ですよね。
腰が痛いなら腰だけを治療すればいいと思われるかもしれません。
しかし、実際の身体はそんなに単純ではありません。
近年では筋膜のつながりを説明する考え方として、**アナトミートレイン(Anatomy Trains)**が広く知られるようになりました。
その中でも腰痛と特に関係が深いのが
SBL(スーパーフィシャル・バック・ライン)
です。
SBLとは?
SBLとは身体の後ろ側を一本につないでいる筋膜のラインです。
イメージすると一本の長いゴムのようなものです。
そのラインは
足底(足の裏)
↓
足底筋膜
↓
アキレス腱
↓
腓腹筋・ヒラメ筋(ふくらはぎ)
↓
ハムストリングス(太ももの裏)
↓
仙結節靭帯
↓
脊柱起立筋(背中)
↓
後頭部
まで連続しています。
つまり、
腰だけが独立して存在しているわけではない
ということです。
例えるなら「一本のロープ」
一本のロープを想像してください。
ロープの端を引っ張ると反対側まで力が伝わります。
身体も同じです。
足の裏が硬くなると、その張力が少しずつ上へ伝わります。
足底
↓
ふくらはぎ
↓
ハムストリングス
↓
腰
↓
背中
↓
首
というように緊張が波及していきます。
その結果、
「腰には異常がないのに腰が痛い」
という状態が起こることがあります。
足の裏は毎日酷使されています
足の裏は一日に何千歩も身体を支えています。
仕事では
・立ち仕事
・工場勤務
・農作業
・介護
・看護師
・美容師
・配送業
・営業
など、
常に体重を受け止めています。
さらに
・硬い床
・安全靴
・クッション性の少ない靴
・長時間歩行
これらが続くと足底筋膜はどんどん硬くなります。
足底が硬くなると何が起きる?
足底筋膜はバネのような働きをしています。
健康な足底は
踏み込む
↓
衝撃を吸収
↓
元に戻る
という動きを繰り返しています。
しかし硬くなると
衝撃が吸収できない
↓
ふくらはぎが頑張る
↓
ハムストリングスが頑張る
↓
脊柱起立筋まで頑張る
という負担のリレーが始まります。
最後に悲鳴を上げる場所が腰になることも少なくありません。
ハムストリングスと腰痛の関係
ハムストリングスは骨盤の後ろについています。
硬くなると骨盤を後ろへ引っ張ります。
すると
・前かがみが苦手
・靴下が履きづらい
・朝起きると腰が痛い
・長時間座ると腰が痛い
という症状につながります。
脊柱起立筋も休めなくなる
足の裏から伝わった緊張は最後に脊柱起立筋へ伝わります。
脊柱起立筋は一日中姿勢を支えている筋肉です。
そこへさらに下から引っ張る力が加わるため
「腰が張る」
「夕方になると腰が重い」
「朝起きても疲れが残る」
という状態になりやすくなります。
日常生活にも原因があります
足底が硬くなる方には共通点があります。
- 長時間立ち仕事
- デスクワークでほとんど歩かない
- クッション性の少ない靴を履いている
- 足の指をあまり使わずに歩いている
- 運動後のケアをしていない
- 足裏をほぐす習慣がない
腰だけを気にしている方ほど、足の裏は意外とノーマークです。
腰だけ治療しても改善しない理由
腰は結果であり、原因が別の場所にあることがあります。
もちろん、すべての腰痛が足底やSBLだけで説明できるわけではありません。しかし、足の裏・ふくらはぎ・ハムストリングス・脊柱起立筋の緊張が腰への負担に関与しているケースは少なくありません。
そのため当院では、腰だけでなく身体全体のつながりを確認しながら施術を行っています。
ご自宅で簡単チェック
次の項目に当てはまるものはありますか?
- 足の裏を押すと痛い
- 朝一歩目が硬い感じがする
- ふくらはぎが張りやすい
- 前屈が苦手
- 長時間立つと腰が痛い
- 腰を揉んでもすぐ戻る
当てはまる方は、足底から腰までのラインに負担がかかっている可能性があります。
まとめ
腰痛の原因は、腰だけとは限りません。
足の裏から始まるSBL(スーパーフィシャル・バック・ライン)は、ふくらはぎ・ハムストリングス・脊柱起立筋へと連続する重要なラインです。
このライン全体の柔軟性や動きを整えることで、腰への負担が軽減するケースもあります。
「腰ばかり治療しているのに良くならない」
そんな方は、一度足元から身体全体を見直してみることも大切です。

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